CVR(コンバージョン率)改善のための手順や具体的な施策を紹介します

CVR(コンバージョン率)とは?

CVR(コンバージョン率)とは、「Conversion Rate」を略したものです。コンバージョンとは、サイト上でユーザーが行う最終的な結果のことを指し、物品やサービスの購入、もしくは資料請求などを表します。つまりCVR(コンバージョン率)とはサイトに訪れたユーザーがどれだけサービスの購入に至ったか、どの程度のユーザーが資料請求に至ったかという“割合”を指しています。

CVR(コンバージョン率)の計算方法

コンバージョン率は「コンバージョンの数÷訪問数×100」で求めることができます。例えば、訪問者数が100件で、コンバージョン数が5件の場合には、コンバージョン率は5%となります。

コンバージョン率改善の基本的な流れ

では次に、コンバージョン率を改善するための基本的な流れを解説していきます。

Google Analyticsによって計測する

サイトにはコンバージョンポイントがいくつかあるにもかかわらず、Google Analytics上では目標が一つしか設定されていないという事や、目標設定はされているのに実際にコンバージョンしてもカウントされないといったアクシデントは少なくありません。
設定し忘れている目標はないかを確認すること、そして目標設定後はGoogle Analytics上でカウントされるかテストすることが大切です。

Google Analyticsの目標設定と確認方法

・目標の確認方法
1.「管理」アイコンをクリックする
2.一番右の列、「ビュー」のメニューから「目標」をクリックする
3.目標一覧が表示されるので、設定を確認する
・目標の設定方法
1.「管理」アイコンをクリックする
2.一番右の列、「ビュー」のメニューから「目標」をクリックする
3.「新しい目標」をクリックする
4.「カスタム」にチェックして「続行」をクリックする
5.「名前」を自由に記入し、「タイプ」を選択する
6.到達ページを設定する

コンバージョン率をチェック、コンバージョン率が低い原因を分析する

計測環境が整ったら実際にサイト全体のコンバージョン率がどれくらいなのか確認し、改善した際に成果が大きく表れるであろうページの絞り込みをしていきましょう。
コンバージョン率改善の施策でよくあるミスとして、サイト管理者の主観で重要だと思うページばかり改善するというパターンがあります。Google Analyticsで数値を見ながら、しっかりと改善点を絞り込んでいきましょう。
改善が必要なページを絞ることができたら、なぜそのページ経由でのコンバージョン数が少ないのかという仮説を立てていきます。
仮説の立て方も様々ですが、まずは広くリストアップして、最終的に絞っていくのがいいでしょう。

仮説の例

・コンテンツが少ない、もしくは求めている情報が無いためユーザーが離脱している
・コンバージョンする意思はあるが、ユーザーがコンバージョンボタンに気付いていない
・カートの入力エラー表示が分かりづらいため、離脱している
・ページタイトルとコンテンツの内容が離れているため、直帰している

施策の実施と効果の検証

仮説を立てることが出来たら、その仮説を検証するために打つべき施策を考えていきましょう。
ポイントとして、施策をただ行うことよりも、その効果を検証することが非常に重要です。改善施策を行ったのちに1ヶ月程度の期間をおいたタイミングでコンバージョン率の変化を確認し、その仮説が正しかったのかどうかを見極めましょう。

コンバージョン率改善のための具体的な施策

ここでは仮説を検証するための具体的な施策について解説していきます。

コンバージョンの種別を増やす

コンバージョンポイントは基本的には「問い合わせ」「予約」「電話」といった種類がありますが、最近では問い合わせよりもライトなコンバージョン種別として「ホワイトペーパーのダウンロード」をコンバージョンポイントとして設定していたり、「公式LINEアカウントの登録」や「チャット」などをコンバージョンポイントとして設定しているサイトも少なくありません。
もちろんむやみにポイントを増やしても意味がありませんので、ユーザーにどういったアプローチをするのが最適かを分析し、コンバージョン種別を増やしましょう。

コンバージョンまでの導線を見直す

コンバージョンをしてもらうためには、サイトを訪れたユーザーに、そのサービスや商品などに対して興味を持ってもらわなければなりません。そのために必要なのはユーザーがどういうアクションをするのかを想像することと、それに応じて導線の設計をすることです。
転職サイトの場合、職種や年収などといった重要な条件の場合は、ページ下部に絞り込みを行うボタンがあるよりも、求人一覧画面の上部に絞り込みを行うボタンがある方がコンバージョンに繋がりやすいでしょう。

コンバージョンボタンの出現回数を増やそう

コンバージョンボタンは、ユーザーの視点で見るとあまり目に入っていないことも少なくありません。
あまりに多くのボタンを設置するのはユーザーの邪魔になり本末転倒ですが、コンテンツの各所にコンバージョンボタンを設置してみるのも一つの手です。

エントリーフォームを改善する

コンバージョン近い画面ほどコンバージョン率改善の効果が出やすいと言われており、その一つが各種フォームの画面です。

フォーム改善のポイント例

・ユーザーが入力している最中にエラーが発生した場合、分かりやすくエラーを表示する
・不要な項目をなるべく削除して、フォーム全体の項目数を減らす
・スマホ画面の場合に、入力する項目によって適切な入力パッドに自動で切り替わる
・郵便番号は1つの枠の中でハイフンなしで入力できる仕様にする、ある程度入力した段階で入力が補助されるようにEFOツールを導入する
EFOツール「EFOCUBE」とは

掲載終了ページを改善する

求人サイトや不動産サイトといった、「掲載終了ページ」を出す機会があるサイトの場合、どのような掲載終了ページを表示させるかが非常に重要です。例えば「掲載終了しました」という言葉のみが表示されているよりも、掲載終了してしまった旨に加えて、ユーザーが表示した求人に類似した求人の情報を追加するなど、ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを設置しましょう。

コンテンツの表示順を改善する

掲載終了ページの工夫と同様に、求人サイトや不動産サイトなどで有効な手段として、コンテンツの表示順を改善するという方法があります。
例えば不動産サイトの場合、ページの一番上に表示される物件は新築のキレイなマンションの方が、ユーザーは「このサイトに素敵な物件がたくさんありそうだから、もっと見てみたい」と感じるかもしれません。
物件一覧ページや求人一覧ページのコンテンツをユーザー自ら並び変えることができる機能ももちろん大切ですが、初期表示の並び順はパッと見てユーザーの興味を引けるようなコンテンツにするのがオススメです。

まとめ

ここまで、コンバージョン率とは?ということからコンバージョン率改善の基本的な流れや施策について解説しました。
コンバージョン率改善の目的は、もちろんコンバージョン数を上げることです。
そして、コンバージョン数を上げることによって事業の売上や顧客満足に繋げることがさらに上位の目的と言えるでしょう。
最終的にどんな目的を達成したいのかを明確にして、そこからどのような施策が必要となってくるのかを考えていきましょう。

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